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集客
2026-07-15 · 約6分 · Leconee 開発者

ストアカで集客して、常連さんはLeconeeで月謝化する

ストアカの手数料(自己集客10%・送客20〜30%)を「新規獲得コスト」と捉え直し、リピーターを月謝制へ移す運用の組み立て方。常連1人あたり年2.4万〜3.6万円の手数料差を試算つきで解説します。

「ストアカとLeconee、どっちがいいですか」と聞かれることがありますが、これは比べる相手が違うというのが正直な答えです。ストアカは生徒を連れてきてくれるマーケットプレイス、Leconee は自分の教室の予約と集金を回す仕組み。役割が別なので、対立ではなく役割分担として設計するのが正解です。この記事では、その分担の作り方を数字から組み立てます。

ストアカの手数料の仕組みを正確に知る

ストアカの手数料は集客経路で変わります。自分で集客した受講生(自己集客)は10%、ストアカ経由で見つけてもらった場合(送客)は20〜30%です(2026年7月時点の公式公表値)。月額は0円なので、「売るたびに払う」完全成果報酬型です。

この手数料設計は、新規獲得に対しては合理的です。広告を打つお金もノウハウもない個人が「知らない人に見つけてもらう」のは本当に難しく、その困難を20〜30%で肩代わりしてくれるのは、決して法外ではありません。

問題は、この率が10回目のレッスンにも同じようにかかることです。月1万円ぶん受講してくれる常連さんが送客扱いのままだと、毎月2,000〜3,000円、年間で24,000〜36,000円を「もう出会っている人との取引」に払い続けることになります。新規獲得コストとしては妥当でも、関係維持コストとしては高すぎる。ここが組み立てどころです。

ストアカが得意な講座・そうでもない講座

ストアカで見つけてもらいやすいのは、初心者向け・体験型・単発完結の講座です。プラットフォームに来ているのは「ちょっとやってみたい」段階の人が多く、いきなり継続コースに申し込む人は少数派です。だから出品する講座も「体験レッスン」「入門1回完結」のような、入口用に設計したものが機能します。

逆に、上級者向け・継続前提・高単価の講座はマーケットプレイス経由では成立しにくい。そういう講座が売れるのは、紹介や指名検索(教室名で探されること)の領域です。つまり「入口はストアカの体験講座、本命の継続レッスンは自分の教室」という商品設計の分離が、手数料の構造(新規は率で払う・常連は固定費で持つ)とちょうど噛み合います。

「入口はストアカ、定着は自分の仕組み」の役割分担

設計はシンプルで、新規の出会いはストアカに任せ、2回3回と来てくれる生徒さんとの関係は自分の予約システムへ移します。移した先で月謝制にすれば、集金も自動化されます。

Leconee の場合、Free プラン(月額0円)で自分の予約ページを持てて、月謝(サブスク)と現地払いを使うなら Pro プラン(月額3,980円・税込)です。オンラインのカード決済には実効7.26%の手数料がかかりますが、現金・振込の現地払いなら手数料は0円。月謝1万円の常連さんが3人いれば、ストアカの送客手数料(20%なら月6,000円)と Pro の月額(3,980円)はもう逆転しています。4人目からの差額は全部、教室に残ります。

月謝1万円の常連の扱い毎月の手数料・費用年間
ストアカ送客のまま(20〜30%)2,000〜3,000円/人24,000〜36,000円/人
ストアカ自己集客扱い(10%)1,000円/人12,000円/人
Leconee Pro・カード月謝(7.26%)726円/人+月額3,980円8,712円/人+47,760円
Leconee Pro・現地払い月謝(0%)0円/人+月額3,980円0円/人+47,760円

移行の実務:5ステップ

やること自体は難しくありません。順番に並べます。

  • 1. Leconee で予約ページを作る(Free で可。メニューと空き時間を入れるだけなので、最初の設定は1時間かかりません)
  • 2. 月謝プランを設計する(単発価格×回数より少しお得に。月謝にする価値を受講生側にも作る)
  • 3. 教室のチラシ・SNS・名刺に自分の予約ページのQRコードを載せる(ストアカ外で出会った人は最初から自分のページへ)
  • 4. LINE公式アカウントを持っているなら、Leconee の予約リッチメニューを設置する(トーク画面から直接予約できる導線になる)
  • 5. 続けてくれそうな生徒さんに「月謝制のほうがお得です」と伝えて、予約ページを案内する

移行でよくある失敗3つ

この運用を組むときに落ちやすい穴を先に書いておきます。

1つ目は、月謝にする価値を受講生側に作らないまま案内すること。「月謝制にしませんか」だけでは、受講生には変える理由がありません。単発換算より1〜2割お得にする、月謝の人はレッスン枠を優先的に取れる、など受講生側のメリットを先に設計してください。

2つ目は、全員を一斉に移そうとすること。月謝が合うのは通う頻度が安定している人だけです。月1回ペースの人には単発のまま自分の予約ページを案内すれば十分で、無理に月謝へ押し込むと、それ自体が離脱の理由になります。

3つ目は、受け皿を作る前に案内を始めること。予約ページが未整備のまま口頭で案内すると、「あとでURLを送りますね」と言っている間に熱が冷めます。ページと月謝プランを完成させ、QRコードを用意してから声をかける。順番だけで結果が変わります。

規約への配慮(ここは飛ばさないでください)

重要な注意がひとつあります。ストアカ経由で出会った受講生をプラットフォーム外の直接取引に誘導することは、規約で制限されています。「ストアカで知り合った生徒さんを自分のページに引き抜く」運用は規約違反になり得るので、必ず最新の規約を確認し、ルールの範囲で運用してください。

この記事で勧めているのは、あくまで導線の設計です。ストアカ外で出会った生徒さん(チラシ・SNS・紹介・店頭)を最初から自分の予約ページに案内すること、そしてストアカとの関係では規約に従うこと。プラットフォームの集客力にタダ乗りする話ではなく、チャネルごとに適切な器を用意する話です。

ストアカを使い続けるべき人もいる

公平のために書いておくと、立ち上げ期で新規獲得がすべてに優先する時期は、ストアカに全振りするのも正しい判断です。実績も口コミもゼロの状態では、20〜30%の手数料は「集客代行費」として十分元が取れます。

移行を考えるタイミングの目安は、リピーターが数人できて、毎月の手数料額が固定費(Leconee Pro なら3,980円)を安定して超えるようになった頃。そこからは「新規はストアカ、常連は月謝」の二本立てが、手数料構造として最も無駄がありません。

よくある質問

Q. ストアカと Leconee の併用に問題はない? A. 自分の予約ページを別に持つこと自体は自由です。制限されるのは「ストアカ経由で出会った受講生の直接取引への誘導」なので、そこだけ規約を守ってください。

Q. 月謝はいくらに設計すべき? A. 単発換算より1〜2割お得になる水準が定番です。例えば単発3,000円×月4回なら、月謝10,000〜10,800円。受講生に月謝化のメリットがないと移行してもらえません。

Q. 常連さんへの切り出し方は? A. レッスンの最後に口頭で十分です。「毎回の予約が手間なら、月謝制にすると予約も支払いもまとめられます」と伝えて、QRコードかURLを渡す。押し売りにする必要はなく、受講生側にも手間削減のメリットがあります。


参照した情報源

書いた人
Leconee 開発者

予約・決済プラットフォーム Leconee をひとりで開発・運営しています。 教室運営の実務とツールの中身の両方を知る立場から、実際の数字と実装に基づいて書いています。 Leconee に関する記述はポジショントークになり得るので、他社サービスの数字は必ず一次情報へのリンクを添えます。

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